15年表彰を受賞して

 早いもので、税理士になり15年の歳月が流れました。当時26歳、北海道で一番若い税理士として元気のよい(?)青年でした。そんな、若さアピールの賞味期限も切れ、不惑の年を迎え、昔を懐古すると感慨深いものがあります。右も左もわからない私を育ててくださいました当時の所長、悩み相談にのってくださった税理士の皆様、ご縁あって企業の発展の喜びを共にご一緒させていただきましたお客様、毎日の業務をサポートしてくれる従業員そして家族に感謝致します。
 税理士になってから15年、当業界のみならず日本の取り巻く環境は大きく様変わりしました。失われた20年、AIの台頭、労働環境の変化、様々な環境変化にも耐え、逞しく企業発展のために邁進する中小企業。ようやく、ここにきて日本経済にも微かな光が見え始めてきました。しかしながら、近い将来訪れる高齢社会、増え行く社会保障費、労働力不足、事業承継問題など課題も山積しています。これらの課題に、どれだけサポートしていけるか、税理士の存在意義がそこに問われているといえましょう。
 15年前は、広告規制の緩和など税理士の制度改革で揺れていた時代でもありました。「法律は人が作るもの。税理士の業務は法律ではなく、税理士という肩書で守る!」、15年前に会報で書いたことを思い出します。
 初心忘れるべからず、「AI時代になってもなお、会計、税務、経営については税理士に相談しよう。AI時代の中にあっても税理士の存在意義は税理士の肩書で守る!」。税理士になったときに抱いた初心に15年後のアップデートをかけ、受賞のことばとさせていただきます。
 みなさま、ありがとうございました。

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