昨日、無事、道新秋のマイホーム教室の講師を終えてきました。
40分というお時間で、①不動産の購入のときの税金、②不動産の持っているときの税金、③贈与税や相続時精算課税のお話、④不動産の売ったときの税金とボリュームが非常に多く内容も難解なものであるため、すべてを網羅することはできません。そこで、基本的な税金の概要と、特例はマイホームを中心に、また、気をつけるべき点を重点的にお話しました。
講義の冒頭でお話したことで、このブログにおいても以前書きましたが、税金一般にいえることなのですが、必ず行動する前にいろいろ調べたり、相談したりしましょう、ということです。そのために、税金の概要を勉強して、気をつけるべき点について学ぶことが大事です。事前の節税、事後の脱税ですね。
購入の際の住宅ローン減税は、手続き(確定申告)のし忘れが意外と多く見受けられます。また、売った時の税金、これも非常に難解な税金の一つです、マイホームに関しては様々な優遇措置が講じられています。売ってから、こんなに税金がかかると思わなかったと思わないように、売る前に事前に調べたり相談したりしましょう。もうひとつ、講義の中でもお話しましたが、不動産を購入するとき、資金の出所と名義が違うなんてケースもよく見受けられます。このようなケースは贈与とされて思わぬ税金がかかる可能性があるところですのでこれも気をつけたいですね(贈与税の対策ができていれば大丈夫ですが)。
さて、今年も残すところ1月となりました。雪はまだ降らないですね。
12月といえば年末調整の時期ですね。サラリーマンの方は概算で月々給料から税金(所得税)が天引きされていますが、税金(所得税)は1年を通しての年収やその他の条件で金額が確定します。その確定した税金と月々概算でとられている税金の清算手続きを年末調整といいます。多くのサラリーマンは、月々概算でとられる税金の方が多く、年末調整の手続きで還付されるケースが多いのです。寒い季節ではありますが、財布は、ほんの少し温まりますね。
北海道新聞社様の新聞をみられた方から、お声をかけていただきましたが、11月29日に、北海道新聞社様主催、土屋ホーム様協賛の、道新 秋のマイホーム教室の講師をさせていただきます。
内容は、
第1部が、安心・安全で快適な家づくりのポイント
第2部が、家を買う時に、絶対しっておきたい税金・節税のすべて
第3部が、家族の生活に合った間取りと収納の工夫
の3部構成となっております。私は、第2部を担当させていただきます。また、セミナー終了後には、個別相談コーナを行う予定となっています。
日時:平成21年11月29日 開場13:00、開会13:25
場所:札幌グランドホテル 第2グランドホール 札幌市中央区北1西4
となっております。
詳細、申込方法につきましては、下記の北海道新聞社様のHPをご参照ください。
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/eventdata/74738.php
私の知り合いの社会保険労務士の先生が、「中小企業のための就業規則講座」を開催するとのことでご案内をいただきました。
講師の先生:鈴木昌宏先生
日時:平成21年11月17日(火)
場所:札幌市北区民センター(札幌市北区北25条西6丁目)
テーマ:中小企業のための就業規則講座~不況に負けない「いきいき職場」をつくる就業規則
受講料:無料
申込期限:11月12日
私も、労務関係のお話に興味がありますので参加してきます。数名の私のお客様と一緒に勉強して参ります。
参加、ご希望の方は、私の事務所にメールまたは、お電話をいただければ、申込書を送らせていただきます。
先週の6日に、キラーチップ有限責任事業組合様の主催で北海道人応援セミナーが開催されました。参加者、スタッフなど合わせて18名で、とても活気ある研修会となりました。
ご周知いたしました通り、①起業にかかわる税金、②決算書の見方、活かし方、③金融機関との付き合い方をメインとして、研修会は行われました。
私は、第2部の決算書の見方、活かし方を担当しました。
ポイントは、
Ⅰ 決算、決算書とは?
・決算とは、最低でも年に一度は、財産の状況、儲かっているかどうかを報告すること。
・その報告の際には、言葉でなく数字で報告すること。
・報告書の中核となるものには次の2種類がある。
一定時点の財産や借金などの状況をあらわす…貸借対照表
一定期間、会社が儲けたか損したかをあらわす…損益計算書
Ⅱ 決算書は、どのような場面で使うのだろう
①申告納税をするため
②金融機関から借入れをするときに会社の状況を説明するため
※お金を貸すとき、貸して側の一番の関心事は?
・何につかうのですか?
・返してもらえるのですか?
・返せない場合どうするのですか?
※経営者の方が数字のことはわかりません。決算書のことはよくわかりません。
数字のことは税理士さんが知っています。
↓
自社の貸借対照表や損益計算書がわかりませんということは、財産や借金、
儲けているのか損しているのかわかりません。とにかくお金がないから貸して
くださいと言っているのと同じこと。
↓
金融機関からの信頼をなくしてしまう。
③経営者が自社の状況を把握して今後の経営に活かすため(一番重要!!)
世界で初めて、記帳や決算書の作成を法律で定めたのは1673年のフランス商事王令
であったと言われる。当時のフランスは、破産などが相次ぎ、経済環境が悪く、また、そ
の中には詐欺破産や資産隠匿などもあった。そのため、フランス政府は、法律で記帳や
決算書の作成を義務付けた。また、この法律の目玉は、破産時に帳簿等を提示しないと
死刑に処されること。記帳のルーツは、自社の状況を把握し、破産を防止するために行う
ものである。
Ⅲ 決算書の仕組み、活かし方
家計簿を作成してもらい、会社の損益計算書と貸借対照表の見方について説明しまし た。
時間がなくここまでの説明となりましたが、
決算書を活かすには、比較することが何より大切です。比較するということは、言うまでもなく数字が2つ必要です。当然、ひとつは、自社の決算書です。では、もうひとつは…
①同業他社の決算書との比較(概ね同規模なもの)
②前年同月との比較
③予算(目標)との比較
などが挙げられます。今後、決算書をどのように見て、経営に活かしていくのかを研修やブログなどに綴って行きたいと思います。