研修報告
先週の6日に、キラーチップ有限責任事業組合様の主催で北海道人応援セミナーが開催されました。参加者、スタッフなど合わせて18名で、とても活気ある研修会となりました。
ご周知いたしました通り、①起業にかかわる税金、②決算書の見方、活かし方、③金融機関との付き合い方をメインとして、研修会は行われました。
私は、第2部の決算書の見方、活かし方を担当しました。
ポイントは、
Ⅰ 決算、決算書とは?
・決算とは、最低でも年に一度は、財産の状況、儲かっているかどうかを報告すること。
・その報告の際には、言葉でなく数字で報告すること。
・報告書の中核となるものには次の2種類がある。
一定時点の財産や借金などの状況をあらわす…貸借対照表
一定期間、会社が儲けたか損したかをあらわす…損益計算書
Ⅱ 決算書は、どのような場面で使うのだろう
①申告納税をするため
②金融機関から借入れをするときに会社の状況を説明するため
※お金を貸すとき、貸して側の一番の関心事は?
・何につかうのですか?
・返してもらえるのですか?
・返せない場合どうするのですか?
※経営者の方が数字のことはわかりません。決算書のことはよくわかりません。
数字のことは税理士さんが知っています。
↓
自社の貸借対照表や損益計算書がわかりませんということは、財産や借金、
儲けているのか損しているのかわかりません。とにかくお金がないから貸して
くださいと言っているのと同じこと。
↓
金融機関からの信頼をなくしてしまう。
③経営者が自社の状況を把握して今後の経営に活かすため(一番重要!!)
世界で初めて、記帳や決算書の作成を法律で定めたのは1673年のフランス商事王令
であったと言われる。当時のフランスは、破産などが相次ぎ、経済環境が悪く、また、そ
の中には詐欺破産や資産隠匿などもあった。そのため、フランス政府は、法律で記帳や
決算書の作成を義務付けた。また、この法律の目玉は、破産時に帳簿等を提示しないと
死刑に処されること。記帳のルーツは、自社の状況を把握し、破産を防止するために行う
ものである。
Ⅲ 決算書の仕組み、活かし方
家計簿を作成してもらい、会社の損益計算書と貸借対照表の見方について説明しまし た。
時間がなくここまでの説明となりましたが、
決算書を活かすには、比較することが何より大切です。比較するということは、言うまでもなく数字が2つ必要です。当然、ひとつは、自社の決算書です。では、もうひとつは…
①同業他社の決算書との比較(概ね同規模なもの)
②前年同月との比較
③予算(目標)との比較
などが挙げられます。今後、決算書をどのように見て、経営に活かしていくのかを研修やブログなどに綴って行きたいと思います。
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