平成21年の9月分(10月納付分)から、社会保険料が改定されます。
社会保険は、厚生年金保険と健康保険からなっていて、法人の場合には、法律上は、強制適用事業所といって必ず加入しなければならないことになっています。
しかし…、はっきり言いまして、中小企業には、過酷なほど負担が重いですね。次回は、国民健康保険についても書こうと思いますが、こちらも負担が重すぎです。
税金負担が重い、消費税が…などなど議論されていますが…、事業者よりもサラリーマンの方の方が多いので話題とならないのでしょう…、税金よりも、まず、社会福祉制度の負担について、考えてほしいものです。日本経済は、中小企業がささえているわけですから、その中小企業の経営に影響を与え過ぎるほどの負担は考えものです。
厚生年金保険料は、2004年10月から年0.354%ずつ14年連続して引き上げ、2017年度以後18.30%になることがすでに決まっており、将来はますますの負担増となる予定です(鳩山政権がメスをいれなければ)。
健康保険については、平成18年の法律改正で、今年の9月分(10月納付分)から、都道府県毎の保険料率になることになりました。今、全国の保険料率を見たのですが…北海道が保険料率8.26%で全国で一番高いのですね!! 地域経済や、所得面でも厳しい北海道が、保険負担も高いとは。
地方でできることは地方で、個人できることは個人で、いわゆる小さな政府の日本づくりが始まった感がありますが、本当に、それが日本人の望んでいたことなのでしょうか…。
健康は何よりもの財産ですね。 しかし、どんなに気をつけていても。病気は、誰しもいつなるかわからないもの。命をお金で買う(お金がないと治療ができない)、そんな時代だけにはなってほしくないと切に願います。
全国健康保険協会より~
●都道府県別保険料率においては、都道府県ごとに、医療費に応じて、保険料率が現行よりも低くなったり、高くなったりしますが、今後、いずれの都道府県においても、疾病の予防などにより加入者の医療費が下がれば、その分の保険料率を下げることが可能となる仕組みです。
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●今後、都道府県毎に、加入者の皆様の健康を増進し、疾病の予防を推進していくことが、一層重要となってまいります。協会けんぽとしても、健診や保健指導などの予防事業などを進めていくこととしていますので、加入者・事業主の皆様のご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
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以前、粉飾決算のお話を何日かに渡って書き綴りましたが、不正経理には、①脱税、②粉飾決算、とあと一つ、社長又は、従業員の私的流用や横領があります。連休前の話になりますが、千葉県の不正経理による私的流用が話題となりましたね。国や地方公共団体のこの手の話題が絶えないのはなぜなのでしょうか…。国民が、税金の使い途について、厳しい目を注ぐ中、そろそろ、いい加減にしてほしい思いの方も多いでしょう。
現金はルールを決めて清算し、現金を合わせ、現金支払いがあった場合、その内容を確認する仕組みをつくっていますか? 現金管理をしっかりすることは、適正な経理をするためとか、申告を適正にするためだけに限らないわけです。今回の件に見られるように、不正を起こさせないという意味合いもあります。中小企業にとってみれば、むしろ、そちらの方が、重要性が高いとも言えるでしょう。特に、社長借入など、個人と会社のお金の出入りが多い企業は要注意です。
もし、不明な現金が生じた場合、社長は経理の方など従業員をまず疑うことでしょう。そうなると、お互い嫌な思いをするでしょうし、信頼関係も崩れてしまいます。このような状況になるということは、仕組みを作らなかった経営者の責任とも言えるわけです。
私が、以前働いていた税理士事務所の所長がおっしゃっていたことで、とても心に残っていることがあります。犯罪に手を染めるのは、もちろんいけないことだが、犯罪者をつくってもいけない。つまり、目の前に、一万円が、落ちていれば、どんなに善意の人でも、心が揺らいでしまうもの。そのようにならない(犯罪者を作らない)仕組みづくりが何よりも大切であるということですね。
長かったシルバーウィークも最終日となりました。明日からは、また、日常に戻られる方も多いでしょうね。
バタバタとしているうちに、シルバーウィークが過ぎていきました(笑) 仕事、お墓参り、新事務所用の備品選び、すべきことは、だいだい消化したかなと思います。
今日は、書棚を買ってきて組み立てていました。いや、小学校のころから図工(図工という響きが懐かしいですね)が、とても苦手で、それは大人になった今も変わらず。今日は、四苦八苦しながら組立てました(苦笑)。父親は、日曜大工は、それなりにこなしていたんですけどね。どうやら、その能力は引き継がれなかったようです…。
では、また明日からも頑張っていきましょう!
みなさま、連休いかがお過ごしでしょうか。今日は、シルバーウィークのちょうど、真ん中ですね。
私は、昨日、お墓参りを済ませ、今日は、通常業務のお客様訪問と、引っ越しのための荷物運びをしておりました。ほとんど荷物が、本ですね。以前から、ビジネス書を読むのが好きでしたが、開業して、ますます本を買うようになったので、置場が大変です。最近は、本田直之さんのレバレッジシリーズを読んでいます。どんなに忙しくても勉強は、税理士業の仕入れですから…。
もうすぐで、シルバーウィークの連休ですね。みなさまは、旅行、レジャー、観光、趣味などなど楽しい予定をしている方も多いと思います。私は、まず、お盆にお彼岸には、必ずお墓参りをしますと公言しましたので、ご先祖さまに感謝の意を表すべく、お墓参りに行ってきます。残りの日は、仕事が入っているので、お客様との打ち合わせや事務仕事をする予定です。質問や、仕事に関すること、受験勉強の仕方のお話など、ありましたら連休中に、まだ若干の余裕があります(林家こん平さんみたいですね)ので事前にご連絡いただければと思います。
あと、連休中、もうひとつありまして、今、事務所の移転を計画しております。ただ、色々な準備がありまして、完全に移転するのは10月上旬となる見込みです。移転次第、あらためてご報告申し上げますので、よろしくお願いします。
いよいよ鳩山内閣の船出ですね。地元、室蘭では盛りあがっている様子です。実は、私も室蘭出身。
室蘭といえば、やきとり(豚肉)、カレーラーメン、そして、鳩山さん。年金、医療、福祉、雇用…問題山積ですが、どのようにかじ取りをしていくのか、今後に期待しましょう。
しかし、以前にも書きましたが、日本の財政状態、年金財政は、破たん寸前、金融機関の格付けをご存じの方は、日本は、破綻懸念先を超え、実質破綻先でしょう。無駄を排しても、将来の国民の負担増は避けられない。国民もその準備だけは必要でしょう。
何よりも、今、気がかりなのは、公共工事。ご存じの通り、北海道は公共工事を中心に雇用を生み出してきた地域であります。今後、公共工事は縮小傾向となる可能性が高いでしょう。そうなると、北海道の経済、雇用をどう維持していくか、そのかじ取りが最も難しい課題の一つとなると思います。
ただ、今の日本は、どうも、悪いことばかりを考え、気分も滅入ってる状況。新政権に大いに期待し、将来不安をなくし、国民一人一人が幸せである社会が実現されるといいと思います。
今日は、日曜日でしたが、少し、事務仕事をして、終わった後、先日、北海道税理士会札幌北支部(税理士会は税務署の管轄ごとに支部が設けられていて私は、札幌北支部に属しています)から会報の原稿依頼があったので、書いてました。札幌北支部の会報は、”北風”というタイトルで、会員税理士に、月一回発行されています。
テーマは自由…。自由と言われると何を書いていいのか迷ってしまいますね(笑) 四苦八苦の末、やっと完成です。本家、北風に載る前にブログで公表です(笑) 問題ないと思いますので。
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今月は、連休もあり、バタバタした日が続いておりますが、みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。新型インフルエンザもとうとう北海道上陸で、猛威をふるってきてますね。自営の人は病気で寝込むことも許されず、とても気がかりですね。
さて、粉飾決算の怖さシリーズ? 最終回です。前回まで、粉飾を決算するとどうなってしまうのかということを書いてきましたが、今回は、粉飾をしてしまったときに直す際のペナルティです。
粉飾決算をしてしまうと、本来赤字であるにもかかわらず、黒字にしてしまうことから本当は払わなくてもいい税金を支払うため財政基盤を弱くする原因となるというお話をしました。では、粉飾をしてしまった場合、後で本来払わなくてもいい税金を取り戻すための手続きはどうするのでしょうか。
実は、税法においても粉飾決算には厳しいペナルティを課しています。税法では、税金を取りもどすには、確定申告において正しく経理をして、一定の書類を税務署に提出してくださいと定めています。しかも、その多く払いすぎた税金は、すぐには還付しません、一定期間は、税金が発生する都度、それに充当していきます、という規定になっています。
また、よくあるQ&Aです。
Q 3年前から、粉飾により、正しい決算書となっておらず、その数字で確定申告をしてしまいました。3年前の決算書から正しい決算書に直したいのですが可能でしょうか。
A 過去の決算書は原則として直すことはできません。今、現在の経理で修正することになります。
これは、一般の方からみると、なぜ?と思われると思います。過去に、何度か質問され、答えに非常に難儀しました。ここでは、内容は省略しますが、株主総会を通り、確定申告書を提出した、過去の決算書は、原則として直せないと思ってください。会計と申告書の関係などの知識も必要なので、詳しく知りたい方は声をかけてください…。
粉飾決算をしてしまうと、そもそも、月次決算をはじめとする、経営指標としての機能を全く果たさなくなり業績管理に役に立たなくなります。その意味で、経理をすることも、顧問税理士に頼むことすら無駄なコストとなってしまいます。正しい現状を知ることから、経営改革、意識改革は進むものだと考えましょう。
最近、何名かの知り合いの方から電話が来て、大原簿記学校で勉強したいんですけど、大原で勉強して税理士になった人の名刺を出すと割引になるので、名刺を出してもいいですかと聞かれました。
キャンペーンをしているみたいですね。どの講座が割引対象になるのかは、わかりませんので、詳しくは、学校へ問い合わせてみてください。
私の名刺が必要な方は、ご連絡いただければと思います。
本気になったら大原!!
粉飾決算には、様々な手口があります。まず、最もやっかいなのは、税務署に出す決算書は本来の赤字の決算書で、金融機関に出す決算書は黒字で、と決算書を2つ作るケースです。粉飾決算は、どのようなやり方であってもやってはいけないのは言うまでもありませんが、この決算書を2つ作るというのは、かなり重症の部類です。といいますのは、もう、絶対に2つのつじつまを合わせることはできませんので、いつかは粉飾をしていたことを白状するよりありません。結果、会社の信用を落とすことになってしまうでしょう。
また、ひとつの決算書で粉飾するケース、これも色々と問題がでてきます。ここで、Q&Aです。
Q 粉飾決算をしてしまいました。わからないように、正しい決算書に直すことは可能ですか?
A ほとんどできません。
といいますのは、簿記を知っている方であればわかるのですが、簿記というのは1つの事象について、2面をみるという特徴があります。たとえば、ありもしない売掛金を計上してしまっていて、正しくしようとすると、売掛金をなくするときに、なぜ、売掛金がなくなりましたかということが、経理上問われることになります。普通は、値引きしたのでなくなりましたとか回収が済んだので売掛金がなくなりましたとか、倒産したため回収できなくなりました、と経理するわけです。粉飾決算していた場合は、過去にありもしない売掛金を載せたために今、売掛金がなくなりました、と経理することになってしまいます…。
また、単独で、売掛金を2期分の決算書をならべても、極端に増減があると、その時点で疑問に思われます。
前回も書いたとおり、粉飾は百害あって一利なしです。数字をいじりたくなったら、将来の会社や役員の責任に対するデメリットを十分に考えて踏みとどまるようにしましょう。